古今

花がたみ

 「花がたみ 目ならぶ人の あまたあれば 忘られぬらむ 数ならぬ身は」

 花かごの中には、たくさんの花。
 たくさんあるから目立たない花なんて忘れられてしまう・・

 花がたくさんあったとしても、目立たない小さな花だとしても
 大切ならば忘れない。
 花がたくさんある・・それが理由じゃなくて
 忘れられないような見事できれいな花ではないから・・これが理由。
 たくさんの花にうもれていても 忘れられないような
 きれいな花になれないわたしが悪い。
 

-古今